ブログ 世羅 東神埼夏祭り

 

広島県世羅郡世羅町の東神崎の夏祭りに招かれました。

 遍照寺という小さなお寺が会場で、小さな区域の素朴なお祭りで実に日本らしい風情が感じられるいいお祭りでした。

 前からやってみたかったトラックの荷台のステージで演じることができたのは嬉しかったです。

ショーが始まると次第に拍手、笑い、歓声に溢れ、一体感が生まれ、演じる側としてもベストと言えるくらい楽しい仕事ができました。 当初、約25分の予定でしたがアンコールもあり50分近くの上演となりました。 

ショーの後、老若男女大勢の方々から楽しかった、また来てねと祝福され感激でした。



 今年は毎年出演を楽しみにしている尾道の御袖天満宮(みそでてんまんぐう)の夏祭りが豪雨による断水で中止になり残念に思っているところでした。 御袖満宮の舞台は興奮と一体感に包まれ、このお祭りの会場だけが世間一般の騒音から切り離されて別の所にいるような不思議な感覚になります(オーバーな表現ですが、観客や運営の方々からも言われました)。

今回その同じ感覚をこの世羅のお祭りで味わうことができました。

 いつもショーをするとき「今日は心を晴れにしましょう」と観客に呼びかけますが、古来から日本の祭りはこの感覚、高揚感、一体感を味わうためのものだったのではないかと思います。



 因みに荘園時代からこの辺りは太田の荘と呼ばれる米の産地でした。文献に「尾道」という名前が見られるのはこれよりずっと後で、この太田の荘の積荷を運ぶ街道、港として開けたのが尾道の街だそうです。 夜、尾道よりはよりずっと涼しく心地かったです。

今回東神埼の夏祭り出演のきっかけは、今年の春に日本酒『瑞冠(ずいかん)』で知られた三次市甲奴町の山岡酒造さんの蔵開きのイベントに呼ばれたことで、そのときにステージのお世話をされていた従業員の方が、ぜひうちの地元でもと推薦してくださったことでした。
ご縁に感謝致します。

 今回の豪雨によりこの区域も一部床上浸水などの被害を被ったそうです。 
芸がお役に立てたなら幸いです。

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